第31回「光合成セミナー2024」

光合成セミナー 三室賞

「三室賞の制定と受賞者の選出」についての規定(2014年7月13日制定)

(1)三室賞の制定

「光合成セミナー」を1993年に創設し、光合成研究の分野横断的な発展と若手研究者育成に大きく貢献した 三室守 京都大学教授(1949-2011)を記念して、光合成セミナー最優秀若手賞である「三室賞」を制定する。当該年度の光合成セミナーにおいて特に優秀な発表を行った将来性豊かな若手研究者に本賞を授与する。

(2)受賞者の選出

本賞の選考は光合成セミナー運営委員会が行い、主催者代表が授与する。

受賞者リスト

【第8回】(2024年)

  • 関荘一郎(阪大・蛋白研)
    in vitro再構成光合成アンテナのクライオ電顕構造解析」(〇関 荘一郎(阪大・蛋白研)、田中 秀明(阪大・蛋白研)、宮田 知子(阪大・生命機能/日本電子YOKOGUSHI協働研)、難波 啓一(阪大・生命機能/日本電子YOKOGUSHI協働研)、栗栖 源嗣(阪大・蛋白研)、藤井 律子(阪公大・ReCAP))
  • 南野朱音(神戸大院・農)
    「好熱性紅色硫黄細菌Caldichromatium japonicumにおけるLH1-RC耐熱化の分子機構」(〇南野 朱音(神戸大院・農)、竹中 慎治(神戸大院・農)、Endang R. Purba(OIST)、Michael T. Madigan(南イリノイ大学)、大友 征宇(茨城大・理)、 谷 一寿(筑波大・計算)、木村 行宏(神戸大院・農))
  • 金 恩哲(基生研)
    「タンパク質間相互作用による光合成集光システムの制御機構」(〇金 恩哲(基生研)、皆川 純(基生研))

【第7回】(2023年)

  • 廣光了(成蹊大学・理工)
    「クロロゾームを構築するクロロフィル分子の生合成酵素BciC の予想構造から発見された二重触媒機能性とそのメカニズムの解明」(〇廣光了(立命館大院・生命科学, 成蹊大学・理工)、原田二朗(久留米大・医)、柏山祐一 郎(福井工大・工)、民秋 均(立命館大院・生命科学))
  • 星野宏季(都立大院・理)
    「青色光を感知する新規DXCIP 型シアノバクテリオクロムの分子進化」(◯星野 宏季 (都立大院・理)、成川 礼 (都立大院・理))
  • 小島理沙(立命館大・生命)
    「超高速時間分解分光測定によるヘリオバクテリア反応中心コアタンパク質のエネルギー移動および初期電荷分離機構の考察」(〇小島理沙(立命館大・生命)、木田雅俊(熊本大院・自然)、小澄大輔(熊本大・産ナノマテ研)、大岡宏造(大阪大学・全教))
  • 川上恵典(理研・SPring-8)
    「Acaryochloris marina 由来光化学系II 複合体の構造」(〇川上恵典(理研・SPring-8)、新澤(伊藤)恭子(兵庫県大・理)、眞木(米倉)さおり(理研・SPring-8)、井上(菓子野)名津子(兵庫県大・理)、 伊福健太郎(京大・ 農)、伊藤 繁(名大・理)、米倉功治(理研・SPring-8/東北大・多元研)、菓子野康浩(兵庫県大・理))

【第6回】(2019年)

  • 三橋孝司(東大・工)
    「光化学系Iにおける全96クロロフィル分子吸収波長計算による光捕集機構の解明〜レッドクロロフィルを求めて〜」(○三橋孝司(東大・工)、野地智康(東大院・工,東大・先端研)、斉藤圭亮(東大院・工,東大・先端研)、石北 央)
  • 山下眞花(近畿大・理工)
    「LH2タンパク質に再構成した異種クロロフィル色素の光機能と化学反応性」(○山下眞花(近畿大・理工)、大塚悠史(近畿大・理工)、政岡宥人(立命館大・生命科学)、日高翼(立命館大・生命科学)、長澤裕(立命館大・生命科学)、佐賀佳央(近畿大・理工))
  • 岸利華子(神大院・農)
    「紅色光合成細菌におけるキノン動態の解析」(○岸利華子(神大院・農)、今西三千絵(神大院・農)、小林正幸(有明高専)、永島賢治(神奈川大・光合成)、竹中慎治(神大院・農)、Michael T. Madigan (Southern Illinois Univ.)、大友征宇(茨城大・理)、木村行宏(神大院・農))

【第5回】(2018年)

  • 今西三千絵(神戸大院・農)
    「紅色光合成細菌Thiorhodovibrio Strain 970が示す異常なLH1 Qyレッドシフトの起源」(○今西三千絵(神戸大院・農)・竹之内瑞貴(茨城大・理)・小林正幸(有明高専)・竹中慎治(神戸大院・農)・Michael T. Madigan(Southern Illinois Univ)・Jorg Overmann(Leibniz-Institut DSMZ-Deutsche)・大友征宇(茨城大理)・木村行宏(神戸大院・農))
  • 篠田稔行(東理大院・理)
    「Chlorophyll f 蓄積過程における光化学系I複合体のエネルギー移動について」(○篠田稔行(東理大院・理)、新井啓史(東理大・理)、田伏廣輝(東理大・理)、横野牧生(日本製粉)、秋本誠志(神戸大院・理)、鞆達也(東理大・理))
  • 岸本拓(阪大院・理)
    「緑色硫黄細菌のRieske可溶性ドメインの構造解析とRieske/cytb複合体の可溶化の試み」(○岸本拓(阪大院・理)、浅井智広(立命大・生命)、武藤梨沙(福岡大・理)、田中秀明(阪大・蛋白研)、栗栖源嗣(阪大・蛋白研)、大岡宏造(阪大院・理))

【第4回】(2017年)

  • 浜田文哉(神戸大院・理)
    「ジビニルクロロフィル型シアノバクテリアProchlorococcusの光環境応答」(○浜田文哉1、村上明男2、秋本誠志1(1神戸大院・理、2神戸大・内海域セ))
  • 伏見こころ(阪大・蛋白研、阪大院・理)
    「ヘリオバクテリア由来1型光合成反応中心の結晶構造解析」(○伏見こころ1,2、仲庭哲津子1、武藤梨沙3、安田亜矢1,2、安藤俊介1,2、田中秀明1、大岡宏造2、栗栖源嗣1(1阪大・蛋白研、2阪大院・理、3福岡大・理))

【第3回】(2016年)

  • 河島圭祐(東大院工)
    「光合成反応中心における同一キノン分子が示す異なる酸化還元電位」(○河島圭佑1、斉藤圭亮1,2、石北 央1,2(1東大院工、2東大先端研))
    http://www.t.u-tokyo.ac.jp/soe/topics/setnws_20160726150519811698298368.html
  • 植野嘉文(神戸大院理)
    「絶対蛍光強度測定による緑藻Chlamydomonas reinhardtiiにおける光捕集機能変化の解明」(○植野嘉文1、嶋川銀河2、三宅親弘2、秋本誠志1,3(1神戸大院理、2神戸大院農、3神戸大分子フォト))

【第2回】(2015年)

  • 松尾実佳乃(名工大院工)
    「蛍光分光法によるアンテナ―反応中心複合体の光捕集能と電荷分離反応の量子収率の評価」(○松尾 実佳乃1、野地 智康2、伊藤 繁3、南後 守2、出羽 毅久1(1名工大院工、2阪市大複合先端、3名大遺伝子))
  • 長尾遼(名大院理)
    「チロシンZが関与する水素結合ネットワークの光合成水分解反応における役割」(○長尾 遼、中西 華代、野口 巧(名大院理))

【第1回】(2014年)

  • 武藤梨沙(阪大蛋白研)
    「光化学系I−フェレドキシン複合体の構造解析」(○武藤梨沙、久保田(河合)寿子、田中秀明、池上貴久、栗栖源嗣(阪大蛋白研))
  • 野地智康(名工大院工) 「ガラスのナノ空間中における光合成反応:律速要因と光誘起水素発生への応用」( ○野地智康1、近藤政晴2、神 哲郎3、南後 守4、伊藤 繁5、出羽毅久1(1名工大院工、2名工大・若手イノベ、3産総研、4阪市大・複合先端研、5名大・遺伝子))