「カロテノイド研究30余年」
高市 真一 (東京農業大学 生命科学部 分子微生物学科)
このセミナーには第2回から欠かさずに参加し発表をしたと思う。「光合成細菌の色素系と反応中心に関するセミナー」を長年に渡り開催し続けた三室さんに、その後「光合成セミナー:反応中心と色素の多様性」を開催している諸氏に感謝をする。
日本医大生物に所属していたときは研究室には一人だったので、学外の多くの方々と共同研究をした。紅色細菌、好気性光合成細菌、クロロフレクサス、緑色硫黄細菌、ヘリオバクテリア、シアノバクテリア、紅藻、褐藻、緑藻、陸上植物など、全ての光合成生物が研究対象となった。最近は分類群ごとのカロテノイド分布や生合成経路をまとめ、さらに進化に伴いどのような変遷をしたかを検討している。
4月から新設の学科に転任したが、学科名のように微生物を中心にカロテノイド(分子)の研究を続ける所存である。
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