マボヤ胚発生(写真) 撮影:細野青葉


マボヤの受精卵から孵化幼生まで(35時間)の、様々なステージを示している。
【左上から、受精卵、4細胞期、16細胞期
64細胞期、110細胞期、原腸胚期、
神経板期、神経胚期(背側神経管閉鎖)、初期尾芽胚、
中期尾芽胚、孵化直前、孵化幼生】

マボヤ Halocynthia roretzi 脊索動物門尾索動物亜門ホヤ綱
ホヤの卵は、細胞数が少なく(孵化幼生でおよそ3000個)、比較的単純な発生様式を辿って、オタマジャクシ幼生へと発生していく。この幼生は、背側神経管、脊索とその両側面の筋肉、脳と2つの感覚色素細胞など、脊索動物の基本的なボディープランを持つ。脊索動物固有の器官である脊索は、幼生の尾部で見られ、一列に並んだちょうど40個の細胞で構成されている。胚発生は個体に依らず一定であり、細胞系譜も詳しく記載されている。 胚は卵膜の中で発生し、卵の直径は280μm、幼生の体長は1.5mmである。


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