マボヤ胚発生(ムービー) 撮影:細野青葉


マボヤ Halocynthia roretzi 脊索動物門尾索動物亜門ホヤ綱
ホヤの卵は、細胞数が少なく(孵化幼生でおよそ3000個)、比較的単純な発生様式を辿って、オタマジャクシ幼生へと発生する。この幼生は、背側神経管、脊索とその両側面の筋肉、脳と2つの感覚色素細胞など、脊索動物の基本的なボディープランを持っている。胚発生は個体に依らず一定で、細胞系譜も記載されている。
このタイムラプスムービーは、受精から孵化まで(35時間)、マボヤの胚発生を撮影したものである。個体に依らず一定な卵割パターン、原腸陥入運動、神経胚期の背側神経管閉鎖、尾部の伸長、脳での感覚色素細胞形成に特に注目してほしい。脊索動物固有の器官である脊索は、幼生の尾部で見られ、一列に並んだちょうど40個の細胞で構成されている。
胚は卵膜の中で発生し、卵の直径は280μm、幼生の体長は1.5mmである。


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