神経冠発生機構の進化発生生物学





伊藤一男(自然史生物学大講座)

連絡先:itokazuo@bio.sci.osaka-u.ac.jp


神経冠(neural crest、神経堤とも呼ばれる)は、脊椎動物に特有の胚組織である。神経冠細胞は、発生初期に、神経管背側より出現し、胚全体に移動する。そして固有の定着部域において、末梢神経細胞、内分泌細胞、顔面および顎の軟骨/骨細胞等、脊椎動物を特徴づける多くの細胞種に分化する。この事実は、神経冠が脊椎動物のボディ−プランを支える胚組織であることを意味する。すなわち、神経冠発生機構の解明は、脊椎動物のボディ−プラン形成機構の解明に貢献する。さらに、神経冠発生機構の進化的起源および脊椎動物の系統発生におけるその変遷を探ることは、脊椎動物の体制進化の謎の解明に繋がる。私は、神経冠発生機構の進化を通して、進化発生生物学的観点から脊椎動物の体制進化の仕組みを理解したい。






研究活動

神経冠に類似する特徴を持つ構造の後口無脊椎動物における探索


無顎動物ヤツメウナギにおける神経冠発生機構
神経冠発生機構の比較発生生物学


モデル動物を用いた神経冠発生機構の解析









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