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テロメア結合因子Taz1が染色体複製タイミング制御に関与することを発見した

Telomere-binding protein Taz1 controls global replication timing through its localization near late replication origins in fission yeast.

Tazumi, A., Fukuura, M., Nakato, R., Kishimoto, A., Takenaka, T., Ogawa, S., Song, J., Takahashi, TS., Nakagawa, T., Shirahige, K., Masukata, H.
Gene Dev, (2012) 26, 2050-2062, doi: 10.1101/gad.194282.112

要約
 真核生物では長大な染色体DNAを限られた時間内に複製するために、多数の複製開始点が存在する。興味深いことにそれぞれの複製開始点はS期の特定の時期に複製を開始するようプログラムされている。我々は染色体上の全複製開始点が同定されている分裂酵母を用いて、複製タイミングプログラムの決定機構を解析した。
 染色体腕部のLate origin(S期初期に複製しない開始点)の複製タイミング制御には、その近傍に存在する2コピーのテロメアリピート配列が必須であることを見いだした。染色体末端でテロメアリピートに直接結合し他のタンパク質と相互作用してテロメア長制御に機能するTaz1(ヒトTRF1, TRF2ホモログ)が、染色体内部のLate origin近傍のテロメア配列にも結合し、複製タイミング制御に必須の役割を果たすことを発見した。全ゲノムレベルの解析により、約半数のLate originがTaz1依存的制御下にあることが明らかとなり、テロメア結合タンパク質が複製タイミングプログラムに重要な役割を果たすことが示された。


論文へのリンク
http://genesdev.cshlp.org/content/26/18/2050.full

升方研究室ホームページ
http://www.bio.sci.osaka-u.ac.jp/bio_web/lab_page/masukata/