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哺乳類・細胞膜型Na+/H+交換輸送体NHEに結合するCHP蛋白質は、イオン輸送活性
に加えて、NHEの局在化や安定化にも必須である

Dual functional significance of calcineurin homologous protein 1 binding to Na(+)/H(+) exchanger isoform 1.

Matsushita M, Tanaka H, Mitsui K, Kanazawa H.
Am J Physiol Cell Physiol. 2011 Aug;301(2):C280-8.

要約
細胞が生きていくためには、様々な種類のイオン濃度のバランスの調節が重要である。私たちが研究している哺乳類・細胞膜型Na+/H+交換輸送体は、細胞のpHバランスが急激に異常になった際に速やかに元の状態に戻すために必須の蛋白質である。このNa+/H+交換輸送体にはCHPという小さな蛋白質が結合しているが、その働きについて は未知の点が多く残されていた。今回、このCHPが、Na+/H+交換輸送体NHE1に対して量的に不足している状態の細胞を作り出すことで、CHPの働きを調べた。その結果、CHPは、NHE1が細胞膜に移行して働くために大事であること、CHPが結合していなければ、細胞膜に輸送されても、蛋白質の寿命が 短く速やかに分解されてしまうことを示した。CHPはこれまでに、NHEがイオン輸送活性の発揮にも重要であることが示されており、今回の研究によってCHP1は、NHE1にとって多面的に 必須の蛋白質であることが示された。


論文へのリンク
http://ajpcell.physiology.org/content/301/2/C280.long

金澤研究室ホームページ
http://www.bio.sci.osaka-u.ac.jp/bio_web/lab_page/kanazawa/index.html