発生過程における細胞の分化・決定の機構

 多細胞生物の体は、受精卵が細胞分裂を繰り返すことにより形成される。受精卵は単一の細胞であるが、成体の体は様々なタイプの細胞が多数集まってできている。すなわち卵細胞が分裂を繰り返す間に、ある細胞は筋肉に、ある細胞は神経に、ある細胞は表皮にという風に運命づけられていく。このことを発生運命の分岐と呼ぶ。
 本研究室では、このような発生運命の分岐が起こるメカニズムを原索動物であるホヤを材料にして研究している。ホヤは普段人目に触れることはないが、発生の分野においてはモデル動物として多くの長所を持っているのでよく研究に用いられる動物である。

研究内容

  • 胚発生における局在母性遺伝子の役割
  • 内胚葉決定因子の探索
  • 不等分裂の制御機構の解析
  • 胚誘導における応答能の制御機構の解析
  • 胚誘導に伴う非対称細胞分裂の制御機構の解析
  • 胚誘導におけるFGFシグナルの働き
  • 二次筋肉の形成メカニズム
  • オタマボヤの細胞系譜
  • オタマボヤトランスジェニックラインの作成
  • オタマボヤ変異体の作成
  • Halocynthia roretzi

    マボヤについて詳しく
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