プロトコール No.4
「SDS-PAGE」 (ver.1)

【SDS-PAGE用ゲルの作製】

1. ガラスの組み立て
        ガラス、ゴム、コームをエタノールで拭く。
        ガラスを組み立てる。
            *注:ゴム下部が平らになるようにする。一枚のガラスに使用するクリップは
       同じ種類のものにする(圧を一定にするため)。

2. コームを入れて、コーム下1 cmの所にマジックで印を付ける。
        印のところまでセパレーションゲルを入れる。

3. セパレーションゲルの作製
        ゲルの%の表に従い、以下のようにゲル溶液を作る。
        小ビーカーまたは50 ml遠心管に下記の順に液を入れる。
                30 % アクリルアミド溶液(4 ℃、遮光)
                DW水(distilled Water:蒸留水, deionized Water:脱イオン水)
                セパレーションバッファー Tris HCl(pH 8.8)、0.4% SDS(sodium dodecyl
      sulfate:ドデシル硫酸ナトリウム)(4℃)
        ここまで入れたら、よく混ぜ、室温に置く。使用した元の溶液は4℃に戻しておく。
        15% APS(ammonium persulfate:過硫酸アンモニウム)(−30 ℃保存)を
   on iceで溶かしておく。
                15% APS(−30 ℃)
                TEMED(N,N,N’,N’-テトラメチルエチレンジアミン)(4 ℃)
        静かにすばやく混ぜる(泡立てない)。
        ガラスの印まで液を注ぎいれる
        DW水または、水飽和ブタノールをピペットで静かに注ぎ入れ、液面を平らにする。
        15% APS(−30 ℃)(on ice)、TEMED(4 ℃)をそれぞれ戻す。
        固まるまで待つ(1 hr位)。
        ゲル上部の水をペーパータオルで吸い取る。
        ブタノールの場合は、DW水でよく洗ってからペーパーで水気を取る。
            *注:ゲル表面を触らないよう、注意深く行う。

4. スタッキング(濃縮ゲル)の作製
        小ビーカーまたは50 ml遠心管に下記の順に液を入れる。
                3% アクリルアミド、SDS溶液(スタッキング用)(4 ℃、遮光)
                15% APS(−30 ℃)
                TEMED(4 ℃)
        ここまで入れたら、静かにすばやく混ぜる(泡立てない)
        ガラス凹部上部まで、液を注ぎ入れる。
        コームを静かに差し込む。あふれてもよい(ペーパータオルを敷いておく)。
            *注:気泡がコームの先に残らないようにする。
        固まるまで待つ。
        ゲルを保存する。
            *注:ゴムを先にはずしてからクリップをはずし、湿らせたキムワイプをガラスの
       上に載せ、ラップをかける。
        ゲルの%、作製日、(作製者名)を記入し、4℃で保存する。


【SDS-PAGE用プロテインマーカーの作製】

1. ミニエッペンチューブに(×1)Dyeを以下のように作る。
            (×5)Dye           40μl
                マーカー試料     10μl
                 +DW水        150μl  /計200μlにする。

2. 95 ℃、5 min、boilし、−30 ℃保存しておく。


【固定液の準備】

 固定液(20 % メタノール、7.5 % 酢酸溶液)を以下のように作る。
                メタノール  200 ml
                酢酸     75 ml
                 +DW 水 /計1リットルにする。


【泳動槽の準備】

1. ゲルを準備する

2. 泳動槽を組み立てる
   オレンジ色ゴムパッキンのついた泳動槽に、SDS-PAGE用ガラスを、凹んだ方を内側
   にして透明アクリル棒でセットする(コームは差したまま)
            *注:泳動するゲルが一枚だけのときは、反対側にガラス一組を、バッファーが
       漏れないように逆さまに(凹んだほうを外側にして)取り付ける。

3. 泳動槽にバッファーを入れ、気泡を除く
   外側の槽にバッファーを3 cm位入れる。
   ガラスをセットした泳動槽を入れる。
   曲がった先端を付けたシリンジにバッファーを吸い込み、押し出す勢いで、ゲル下部の
   空気を除く。
   内側にバッファーを入れる。(ガラスの凹部の十分上まで)
   コームを静かに引き抜く。


【サンプルアプライと泳動】

1. 25 μlガラスシリンジで各ウェル(レーン)にサンプルをアプライする。
        マーカー 4〜5 μl
        サンプル 5 μl(4〜10 μl)

2. シリンジをウェル下部まで入れ、静かに注ぎながらシリンジを引き上げる。
        18レーン+両端の太いレーン
        アプライしたら速やかに電流を流す。
                CC(constant current:電流一定)で
                ゲル1枚あたり: 15 mA、約90 min
                         25 mA、約60 min
                ゲル2枚なら電流を2倍にする。

3. 青いdyeのラインがゲル下部5 mm位まできたらストップ。電流を0にして電源をOFF。


【クイックCBB染色】

1.  固定
   固定液をタッパーに入れる。(回収固定液でよい)
   バッファーを捨てて、泳動槽を解体する。
   ゲルのガラスをスパーテルなどで静かに開く。
   スタッキングゲルとセパレーションゲルをスパーテルで切り離し、セパレーションゲル
   を固定液のタッパーに入れる。
   スタッキングゲルは紙に包んで捨てる。
   5 minシェーカー。dyeが青から緑になったらOK
   固定液は回収ボトルに戻す。 

2. 染色
   クイックCBB染色液(回収液でよい)をゲルがかぶるくらいタッパーに入れ、ラップする。
   電子レンジで1〜2 min暖める。(強く沸騰するとゲルが割れる)
   15〜30 minシェーカー。
   染色液は回収ボトルに戻す

3. 脱色
   DW水で染色液を洗い流し、十分量のDW 水を入れてラップする。
   電子レンジで1〜2 min暖める。(強く沸騰しないように)
   キムワイプ2〜3 枚入れてシェーカー1〜2 hr。
   キムワイプを替えて、これを繰り返す。
   またはオーバーナイトでシェーカー。


【SDS-PAGEの写真撮影とファイル保存】

1. ゲルとフロッピーディスクを用意。

2. 各スイッチON。(本体下部、上部)
        コンピューター、 モニター、プリンター
        パネルをセット、スイッチON

3. パネルにラップを敷いてゲルを載せる。

4. 絞り、倍率、ピントを合わせる
        freezeを押すと画面が静止する。
        Printを押すと写真を一枚プリントアウトする。
        Recordを押すとフロッピーディスクに書きこむ。
            *注:フロッピーディスクには画像が4 枚しか入らない。それ以上入れると上書き
       されて前の画像データが消えるので注意。画像データをパソコンのハード
       ディスクにコピーし、フロッピーディスクはファイルを消しておく。

5. 各スイッチOFF
        ゲルをラップでくるみ、サンプル名、日付を書いておく。不要になったら捨てる。
        パネルなどを片付ける。
        写真にサンプル名、日付を書いて保存。
        各レーンのサンプルは熱処理をしたものか、遠心して沈殿したか上清だったかを記録する
  (プロトコール No.3 参照)
                未処理の上清  LS
                未処理の沈殿  LP
                熱処理の上清  HS
                熱処理の沈殿  HP



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