プロトコール No.1
「ミニプレップ」(ver.1)
1日目(トランスフォーメーション)
【プレート作製】
1. LBL (Luria-Bertani-Lennox)プレートを作製する。
Agar (培地用寒天)1.5%
LBL pH 7.2−7.4 1リットル
*LBL培地(×1、1リットル):
酵母エキス 5 g
ポリペプトン 10 g
NaCl 5 g
H2O
+NaOH (final pH 7.2 - 7.4)
2. オートクレーブする(120℃、20 min)
*注:密栓できるキャップ付き容器の場合は、爆発を避けるために、ふたを少し
ゆるめてオートクレーブする。
3. 熱いうちに、空気が入らないように静かにまぜて、Agarをよく溶かす。
*注:このときも、爆発を避けるために、密栓をせず、少しキャップをゆるめる。
4. 抗生物質を入れるときはオートクレーブ後、少し(50℃位)冷めてから入れる。
(+)Amp プレート:(+) 50 mg/ml Amp 1 ml / LBL 1リットル
(+)Amp (+)Cm プレート:(+) 50 mg/ml Amp 1 ml + (+)Cm 2 ml/LBL
1リットル
(+)Cm プレート:(+) 20 mg/ml Cm 1 ml / LBL 1リットル
*(+)Amp = アンピシリン
(+)Cm = クロラムフェニコール
* 注:冷ましすぎると、Ampが混ざらない。
5. 少し冷ました培地を新品プレートに分注していく。
6. プレートの半分くらいまで(約25 ml)入れる。
7. 冷えて固まったら、作製日、抗生物質の有無、作製者名をテープに記入して、4℃で
ストックする。
8. 抗生物質を後から塗布する場合
1プレート(約25 ml)あたり、(×1000)抗生物質25 μl塗布する。
滅菌Milli-Qで倍に希釈したものを50 μl塗布してもよい。
(均一に塗布できる。)
【トランスフォーメーション】
1. プレートを8枚用意する。
LBL+Amp(アンピシリン)アガロース1.5 % プレート。
37℃恒温機でふたをとり、下向きにして水滴を乾燥させておく。
*注:作った直後は、寒天の表面に少し“しわ”ができる程度に10〜20 min程度、
乾燥させる。
2. プラスミドpET-11a(−30℃ Freezer)を常温で溶かす。
*pET-11a については以下のURLを参照:
http://www.novagen.com/Products/ProductDetail_NVG.asp?catNO=69436
3. 恒温槽を42℃に暖めておく。
4. Rosetta-gamiTM(DE3)のコンピテントセル100 μl(−80℃ Deep Freezer)を
on iceで少し溶かす。
*注:コンピテントセルは熱に弱いので、作業はすべてon ice で行う。
5. 丸小シールにプラスミドの番号を書き、コンピテントセルのエッペンチューブに貼る。
6. プラスミド1〜2 μlをコンピテントセルに加える。
*注:1〜2回ピペッティングし、ピペットの先でゆっくり手早くまぜる。
7. on ice、20 min
この間に乾燥させたプレートにプラスミド番号、大腸菌の種類、日付を書く。
8. heat shock:42℃、90 sec
9. on ice、1 min以上。(37℃に戻ればよい)
10. 温めておいたプレート(LBL+Ampアガロース1.5 % プレート)に無菌状態で塗布する。
11. 37℃恒温機に入れてオーバーナイト。
12. Rosetta-gamiTM (DE3) は16〜24 hrでコロニーが生えてくる。適度な大きさになった
ら、逆さまにして4℃で保存、1ヶ月ぐらいまでは使える。
2日目(無菌操作、培養)
1. ふた付き6連チューブ(オートクレーブ済み)に液体培地LBL+Ampを3 mlずつ入れる。
2. コロニーを爪楊枝でつついて培地に植菌する。
ホイルのかかった滅菌済み爪楊枝を、バーナーであぶって滅菌したピンセットで取り出し、
使用済みのビーカーに入れる。
使用済み爪楊枝はホイルをかけ、24 hr以上乾熱滅菌する。
3. ミニプレップ用37℃恒温機で振とうする。オーバーナイト24 hr以上。
3日目(ミニプレップ)
1. カルチャーしたサンプル用チューブとふたなし6連チューブ(オートクレーブ済み)を
ミニプレップマシンへ。
2. ミニプレップマシン
試薬のチェック
廃液のチェック
Power On
Start
チューブをセットする。手前から1番とし、セットした順番をメモする。
右 保存用(空のチューブ)
左 サンプル用(ふたを取ってセット)
AUTOMATIC RUN _ ENT
TOTAL SAMPLE _ 48 _ ENT
FILE No. _ 2 _ ENT
System Check
Reagent
Start(システムチェックのスタート)
Start(マシンのスタート)
4 hr位で終了。オーバーナイトでかけてもよい。
4日目(アガロースゲル電気泳動)
【サンプルの回収】
1. ミニプレップ終了後の保存用チューブにTE(10 mM Tris-HCl, 1 mM EDTA)を
50 μlずつ分注し、ボルテックスミキサーで攪拌する。
*Tris:tris-(hydroxymethyl) aminomethane(2-amino-2-hydroxymethylpropane-1,3-diol)
EDTA:Ethylenediamine-N,N,N',N'-tetraacetic acid
2. ミニエッペンチューブにプラスミドの種類、番号(例:pET11a_0312)、および
シリアル番号を記入し、保存用チューブから、各エッペンに移す。
*注:回収しにくいが、なるべく全量とるようにすること。
【サンプルの電気泳動】
1. RNase(リボヌクレアーゼ)+DNA dye(色素)(−30℃ Freezer)をDNAプレート
のウェルに1 μlずつ分注する。
*DNA dye:
BTB(bromo thymol blue) 2.5 mg
グリセロール 5.0 ml
0.5 M EDTA 0.2 ml
+ H2O /計10 mlにする。
2. ミニエッペンの各サンプル2 μlをそれぞれのウェルに入れ、2〜3回ピペッティングする。
3. ふたに湿らせたキムワイプを載せ、パラフィルムで密閉してからDNAプレートを上下
裏返して37 ℃インキュベート。(1hr or オーバーナイト)
4. 泳動待ちの間、ミニエッペンの各サンプルは、一旦、−30℃ Freezerにストックしておく。
5. 0.7% アガロースゲル(TAKARAのAgar)/TBE (Tris-borate EDTA) + EtBr
(ethidium bromide) をミューピットのゲル作製用で作る(1つのゲルに対してコームを
上下2段で作製する)。
泳動用バッファーTBE+EtBr:(×10)TBEから(×1) TBEを作製。
(×1)TBE 1リットルにEtBr 10〜20 μl入れる。
*注:泳動用バッファーにEtBrを入れていないと下のバンドは出にくい。EtBrは冷蔵庫
に保存。発がん性があり危険なので、必ず手袋をして扱うこと。
6. DNAプレートのサンプルを全量(3 μl)とDNAマーカー1〜数μl(−30℃、Freezer)
をウェルに加える。
*使用したDNAマーカー:
λファージ 44 μl
(×10)Mバッファー 5 μl
Hind III 1 μl /計50 μlにする。
37℃、オーバーナイト
DNA dye を等量50 μl加え、合計100μlにする。
−30℃で保存する。
*使用した(×10)Mバッファー(Universal Buffer):
100 mM Tris-HCl (pH 7.5)
100 mM MgCl2
10 mM ジチオスレイトール(dithiothreitol)
500 mM NaCl
7. 泳動。100 mV、20 min 〜 200 mV、10 min
【泳動したゲルの写真撮影】
1. 撮影装置の設定
Printgraph、Fluo-LINK ON (押す)
モニター ON
ATTA Image Saver ON
SEIKOSHA VP 1500II ON
2. 透明アクリル板の上に100% EtOHを少量載せ、その上にラップを貼る。
3. ラップの上に泳動したゲルを載せ、絞り、ピント、倍率を合わせて写真を1枚撮る
(printを押す)。
4. バンドが確認できない、バンドの泳動がおかしい場合は、その番号のミニエッペン
チューブを捨てる。
5. 写真にサンプル名、No、どの番号を捨てたか、などを記入し、ノートに貼る。
6. プラスミドが足りなくなったら、再度カルチャー→ミニプレップマシン→チェック
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