プロトコール No.2
「大腸菌のグリセロールストックおよび
コンピテントセルの作製」
(ver.1)
【培養】
1. ゴムのふたのついたコルベンビンを乾熱滅菌する(胞子も含めた滅菌は、通常180℃
15 hrだが、われわれの研究室では約120℃、24hr以上)。
2. エッペンチューブに990 μlのGTE(glucose/Tris/EDTA)溶液と、−80℃のグリ
セロールストックの大腸菌を約10 μl入れる。LBLプレート(プロトコール
No.1
参照)
(E. coli DH5αおよび BL21(DE3) の場合は、Amp(-)、Cm(-)とし、Rosetta-gamiTM
(DE3) の場合は、Amp(-)、Cm(+)とする)に、塗布する。
*GTE溶液:
1 M Tris HCl(pH 7.6) 2.5 ml
0.5 M EDTA(pH 8.0) 2.0 ml
20% グルコース 4.5 ml
+H2O /計100 mlにする。
3. 37℃で一晩インキュベートする.
4. 乾熱滅菌済みのキャップ付き試験管に、LBL液体培地(DH5αおよびBL21(DE3)の
場合は、 Amp(-)、Cm(-)、Rosetta-gamiTM(DE3)の場合は、Amp(-)、Cm(+) )
を3〜5 ml 分注する.
5. 発現してきたコロニーを1つ、乾熱滅菌済みの爪楊枝で液体培地に植菌し、37℃で
振とう培養する.
6. 菌数を「トーマ血球計算盤」で1マスで平均5匹(1×108/ml)になっているかを
顕微鏡で確認する.菌数が満たないときは、再度培養する。
*注:トーマ血球計算盤はスライドガラスにカバーガラスを載せて、そのすきまに
10 μlの培養液を静かに入れる。使い終わったら、Milli-Q水で洗う。)
7. 培養液を1 ml 採り、LBL液体培地100 mlが入ったコルベンビン(4.のLBL液体培地と
同じ)に入れ、37℃で振とう培養する(前もってコルベンビンのLBL液体培地を37℃
にしておくと温度差がなくてよい)。
*注:1×108/mlになる目安は以下の通り。
Rosetta-gamiTM(DE3):試験管前培養 約4時間、コルベン振とう 約4時間
BL21(DE3)、DH5α:試験管前培養 2〜3時間、コルベン振とう 2〜3時間
【グリセロールストックの作製】
1. 大腸菌をLBL培地で培養する。
2. 菌数が1×108/mlになったのを確認して、グリセロールを最終濃度15%になるように
加える。
3. 0.8 mlエッペンに菌液を100 μlずつ分注する。
4. エッペンを液体窒素に漬けて凍結させ、−80℃ Deep Freezerで保存する。
【コンピテントセルの作製】
1. 大腸菌をLBL培地100 mlで培養する。このときCaCl2溶液を氷で冷やしておく。
2. 菌数が1×108/mlになったのを確認して、50 mlファルコンチューブで50 mlずつ
遠心して集菌する。 5000 rpm 、5 min 、4℃
3. 沈殿を崩さないように上澄みを捨て、それぞれ20 ml(培地の2/5量)の 50 mM
CaCl2(冷)を加え、 沈殿を静かに懸濁する。
*注:以下、すべてのCaCl2 溶液は氷で十分に冷やしておいたものを使用する。
4. 遠心して集菌する。5000 rpm、5 min、4℃
5. 沈殿を崩さないように上澄みを捨て、それぞれ5 ml(培地の1/10量)の50 mM
CaCl2(冷)を加え、沈殿を静かに懸濁する。
6. 遠心して集菌する。5000 rpm、5 min、4℃
7. 沈殿を崩さないように上澄みを捨て、それぞれ2.5 ml(培地の1/20量)の50 mM
CaCl2+15%グリセロール(冷)を加える。ピペットマンで対流を起こし、沈殿を
静かに懸濁する。
*注:ここから9. までに、15 min以上氷上に置いておく必要があるが、時間が
かかると菌が死ぬので手早く行うこと。
8. あらかじめ氷で冷やしておいた0.8 mlエッペンに菌液を100 μlずつ分注する。
*注:カルシウム処理菌は死にやすいので氷上を守ること。
9. エッペンを液体窒素につけ凍結させ、−80℃のDeep Freezerで保存する。
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